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成分表示のトリック

皆さんはお求めになったコスメの成分表示をご覧になりますか?

そして何をチェックされるのでしょうか。保存料に何が使われているのか?有効成分の順番?危険とうわさされる成分の有無?

今回は、この成分表示のトリックを書いていきましょう。

2001年に規制緩和され、配合成分全表示義務をすれば、配合禁止成分以外の配合が自由になりました。

海外の原料会社が先端技術を使って新しい成分をどんどん開発しても、かつては日本に輸入するのに(不必要と思えるほどの)膨大なデータを出さなければならず、大変苦労しましたが、今ではアメリカで INCI に登録されていれば、届け入れさえしておけば簡単に日本に入れることができるようになりました。

もともとアメリカなど海外からの外圧で規制緩和したのですから、外国コスメ会社にメリットができたことは間違いありません。

しかし、この規制緩和や全成分表示を逆手に取って、消費者を欺く化粧品会社がいることも事実です。

【問題1】 配合量(%)の非表示

配合成分は表示されていても、配合量を表示する義務はありません。しかも1%以下は順不同。CoQ10のように最大0.03%しか配合できないのに、1%以下の成分の中で一番上に表示しても構わないわけです。しかもコスメの有効成分はだいたい1%前後。その中で一番上となれば、かなり上位に表示できてしまい、実質的に順番は意味をなしていません。

化粧水など、下手すると95%水です。あと5%のうち3%がBG(ブチレングリコール)等の基材で、残りの2%が有効成分などというのもあります。

また、有効成分を配合させて、高価な化粧品に見せかけようとする場合もよくあります。ほとんどの高価な成分の配合を0.0001%(つまりドラム缶に耳かき一杯)でも配合は配合です。しかも1%以下の中では一番上に表示することも可能なのです。

【問題2】 原料の精製度の違いは分からない

レシチン(リン脂質)を例に挙げると、私の使っているものは純度95%以上の非常に高価なもの、通常コスメに使われているものは60%程度のものが多い。残念ながら、成分表示上はレシチンとしか表示されません。

【問題3】 用途が分からない

レシチンを例に挙げると、レシチンは乳化剤として一般に使われます。しかし私の製品では浸透テクノロジーのナノカプセルの皮膜を形成するための成分として使用されています。

また、保湿剤として使われている成分で高い防腐効果があるものを、パラベンの代わりに防腐剤として使用するケースがありますが、化粧品会社によってはこれを保存料として使っていながら、保存料は使っていないと表現するかもしれません。

【問題4】 配合禁止成分も配合される可能性がある

原料に使われている成分までは表示しなくても良いことになっていますので、配合禁止成分が原料に使われていても表示しなくてもいいのです。保存料を使っていないことをうたい文句にしたい会社は、原料のキャリーオーバーつまり残留保存料を活用するところもあるのです。

ここまで書くと、皆さんをコスメ不信に陥れてしまうかもしれません。もちろん自分で使うコスメですから、自分で責任を持たなければなりません。そのために成分を確認することも大切ですが、その奥にある真実を知ることは残念ながら不可能に近いものがあるのです。

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